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絵:私

※この記事はわたらいさん主催の新年度ローテチーム戦で私が使った構築の記事です。
※構築記事以外にもチームを組むまでなど身内向けの要素があります。
大会については→ https://ch.nicovideo.jp/tm2aof4/blomaga/ar1881208

【チームを組むまで】
6世代ローテーションバトル最強トレーナーの一角であるれもんあめさんと1回チームを組んでみたかったので打診しました。快諾していただいたので嬉しかったです。
今回のチーム戦のルールがチーム内でのポケモンの種族の被りをなしにしなければならないというものであり,ローテ最強メガ枠3体であるメガクチート,メガガルーラ,メガボーマンダを各プレイヤーに割り振るのが1番強いという話になりました。
れもんあめさんがクチートのスペシャリスト,私弥生がガルーラを使い慣れているということで,もう1人ボーマンダのスペシャリストをチームに入れたいという話になり,れもんあめさんがサンガーさんを連れてきてくれました。かくして「勝利の方程式」(命名れもんあめさん)が結成。チーム名がかっこいいですね。
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【勝利の方程式メンバー紹介】
れもんあめさん・・・RCS(6世代最強のローテプレイヤーを決める大会)優勝者。ローテーションバトルオフ会での優勝多数。週末ローテ大会での優勝も多数。とてつもなく強い。チームの先鋒。

サンガーさん・・・弥生が開いた第7回もつオフで優勝した人。XYローテレートシーズン1で堂々の1位。6世代ローテレート1桁順位多数。週末ローテ大会での優勝も多数。めちゃくちゃ強い。チームの中堅。

弥生・・・勝ち取れスクラップ杯(1,2世代限定ローテ)優勝。週末ローテ大会では1回だけ優勝。余談だがその回で決勝の相手はトリプルバトル用のパーティを使っていた。令和になってローテオフを1番開いているのが1番の実績。チームの大将。

6世代ローテ界隈はトッププレイヤーと中堅プレイヤーの距離が近く,れもんあめさんともサンガーさんとも結構仲がいい(つもりな)のですが,チームを組むのは初めてでした。なので,自分から打診して受け入れてもらって嬉しかったもののとても緊張していました。

【構築を組むまで】
それぞれのメガ枠は決まっているので,次に取り巻きを決めることになりました。まずは誰がガブリアスを使うか。重要な問題です。ここで出た案が,
①れもんあめ:サザンクチート,弥生:ガブサンダーガルーラ
②れもんあめ:ガブボルトクチート,弥生:サザンガルドガルーラ
この2つ。サンガーさんも含めて協議した結果,②の方が強そうという意見になり,使ったことがないサザンガルドを使うことになりました。

サザンガルドに対する自分のイメージが,強いけど択当てゲームになってしまうから難しいというものでした。不安すぎたので,前大会でサザンガルドガルーラを使っていらしたれもんあめさんにアドバイスを聞くと,
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とのこと。その後,れもんあめさんの記事を読むと

「ルガルザンドーラを択ゲーム構築(運ゲーム)だから勝利が安定しないと言うのは、これもナンセンス。単なる殴り合いでも最強クラスのパワーを持っているのに、最後には2択を仕掛けることができる。つまりは普通に戦っても6割勝てるが、最後に択ゲームが残されていることで計8割勝てます。ルガルザンドで択を仕掛けるのは勝率の不安定化ではなく、向上に貢献しています。他の構築でも最終局面で2択に持ち込めることはありますが、ルガルザンドはその頻度が比べものになりません。この理論は霊獣ボルトロスの雷を筆頭とする命中不安定技にも言えるもので、その運要素を前面に押し出さないなら、それらの要素は勝率の向上に繋がります。ルガルザンドの択ゲームも含めて、これらは構築の主要素ではなく、最後の可能性だと考えています。(『幸運れもんあメモ』より抜粋)」

おぉ・・・。6割から8割勝てるのか・・・。なんだか勝てそうな気がしてきたぞ・・・。

不安が半分晴れたところでパーティ決めに戻りますと,ガブリアスを誰が使うか決まった後はすいすいと残りのポケモンも決まっていきました。
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れもんあめさんの構築記事→ http://lemon-a.hatenablog.com/entry/2020/05/31/225811

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先鋒と中堅の構築が上のようになりました。

そして私の構築が・・・

【構築】
参考にしました→れもんあめさんのブログ『幸運れもんあメモ』より 【ローテ】チーム戦用ルガルザンドーラ
参考にしました2→れどれどさんのブログ『いつもこころにペペロンチーノ』より 【ローテ】シーズン11~12中盤 使用構築 ルガルザンドーラ@3
勝利の方程式 弥生
サザンガルガル以外の3体については前述したれもんあめさんの発言のとおり,①裏におく前提,②スイーパーまたはストッパーになれること,この2点を考えていました。

①メガガルーラ@ガルーラナイト
特性:きもったま→おやこあい
性格:いじっぱり
努力値:HASベース
技:おんがえし/じしん/グロウパンチ/ふいうち
kangaskhan-megaNN:ガルネリウス
ルガルザンドーラの「ーラ」枠。耐久があり,2倍弱点が少なく,火力もあり,積みアタッカーになれるという点でローテに向いているメガ枠。

火力がとにかくほしいので補正ありA252振り,被りなしのルールで1体空いた枠に入りがちなキノガッサを抜いておきたかったのでメガ後S70族抜き。残りHBD耐久。

技については普段はすてみタックル,れいとうパンチの採用をしていますが,今回の構築においては①HP管理がめちゃくちゃ大事なこと②じめんタイプの打点がパーティ単位で欲しいこと。の2点を考え,初めておんがえし+じしんのガルーラを使いました。使用感はとても良かったので,これからはすてみタックルの積まなくてもいい火力とれいとうパンチの汎用性と天秤にかけたとき,どちらが強いか考えながら使いたいです。(選出率7/7)

②サザンドラ@こだわりメガネ
特性:ふゆう
性格:ひかえめ
努力値:HCベース
技:あくのはどう/りゅうのはどう/きあいだま/だいもんじ
hydreigonNN:インテット
ルガルザンドーラの「ザンド」枠。浮いてる枠かつ高火力特殊アタッカー枠。ギルガルドとの組み合わせで全タイプに耐性を持つ。

すばやさよりも草炎水電気を何回も耐えて返しに高火力技を打ちたかったのでHCベースで採用しました。

思考停止あくのはどうが強いと言われていますが,そういったシーンが今回はあまりなかったのでいろいろ技を打ち分けました。普段は命中安定技としてだいちのちからを採用しているのですが,今回はきあいだまを採用しました。それで拾った対戦が1試合あるのでこれは大正解でした。当てれば強いです。当てれば。今回は全球当ててくれました。(選出率5/7)

③ギルガルド@たべのこし
特性:バトルスイッチ
性格:れいせい
努力値:HCベース
技:シャドーボール/ラスターカノン/みがわり/キングシールド
aegislashNN:ドラマツルギ
ルガルザンドーラの「ルガル」枠。うまく使えば実質種族値720のぶっ壊れモンスター。サザンドラとの組み合わせで全タイプに耐性を持つ。

サザンガルドで受けまわすために耐久がある方がよく,一貫を早く作ってガルーラで攻めるのも大事だと思ったのでHC振り。トリルに強く,60族ミラーで絶対に下から技を打ちたかったので最遅個体で採用。S関係も自分視点でほぼ把握できるのでこれも大正解でした。育成してよかった。

使用感はとてもよかったのですが,キングシールドを打つタイミングはとても難しいなと思いました(選出率5/7)

④ファイアロー@いのちのたま
特性:はやてのつばさ
性格:いじっぱり
努力値:HAベース
技:ブレイブバード/フレアドライブ/つるぎのまい/おいかぜ
talonflameNN:イェーガー
HA珠ファイアロー。ガルーラ・サザンドラをサポートする追い風を打つ役割はもちろん,アタッカーにもなってほしかったので珠を持たせてAに振りました。珠を持たせて反動がある技をバンバン打つので,HPにも振り切り。前に置くとHP管理に気を遣う1体。

今大会ではサポートよりもアタッカーとして大活躍でした。(選出率6/7)

⑤マリルリ@オボンのみ
特性:ちからもち
性格:いじっぱり
努力値:HAベース
技:アクアジェット/じゃれつく/かわらわり/はらだいこ
azumarillNN:ラムネ
フェアリー枠。サザンガルガルに強いポケモンにだいたい強い。

今大会では一撃で沈む場面が多かったのであまり役割を果たせなかった気もします。かわらわりはほろびのうたにした方がギルガルドとのシナジーがより高くていいかもしれません。チョッキや鉢巻を持たせてたきのぼりを加えるのもありだと思います。

いつも使っているマリルリなので手に馴染んではいたのですが,裏に置いてサザンガルガルのサポート,あるいはスイーパー役だけだけに特化するとしたら,はらだいこを採用したマリルリは適正がない気がしたので別のポケモンにするか型を変える方がいいのかもしれません。サザンガルガルが辛い相手に対して表に置く分にはとても強いと思います。(選出率4/7)

⑥エルフーン@きあいのタスキ
特性:いたずらごころ
性格:おくびょう
努力値:CSベース
技:ムーンフォース/アンコール/おいかぜ/トリックルーム
whimsicottNN:ハーメルン
フェアリー枠2。ここまできてドサイドンみたいなギルガルドより遅いトリルアタッカーに弱いと思っていたので返しのトリックルームができるポケモンを入れたいと思いました。トリルメインで戦うわけでもないので,トリル以外に汎用性の高いサポートができるポケモンを考えていたときに思いついたのがエルフーンでした。タイプはマリルリと被るけれど,どうせサザンガルガル@1だからフェアリーが2体いても大丈夫でしょうということで思い切ってパーティに入れました。

今回はスイーパーとストッパーの役割を果たすためにCSぶっぱのタスキ型にしました。ボーマンダに無限に積まれたときや,高速アタッカーばかりだったらトリックルームをこちらからすることもできると考えていました。特性のおかげで,速いポケモンなのにトリル下でも先制でアンコールを打てるのが強いと思います。今大会では1試合しか出していないですが,サザンガルガルという強力なポケモンを搦め手でサポートできるので,相性はいいのかなと思います。(選出率1/7)

【基本選出】
ガルーラ+サザンドラ+ギルガルド@1

これだけ。この基本選出を歪めることはこの構築の弱体化につながると思います。(実際はサザンガルガルの並びに強い構築が多く,基本選出を守れないことが多々あったのですが・・・)@1の選出については攻め視点で追い風下のルガルザンドーラ,あるいは飛行技の一貫があったらファイアロー,フェアリー技の一貫があればマリルリ。受け視点で純正トリルがきつければ,こちらからもトリルで切り返しができ,相手視点で金縛り・挑発・アンコールの択が見えるエルフーンという風に考えていました。

【他に考えていたポケモン】
・サンダー:単純に強いし数値も高いがファイアローと弱点がかなり被っていたので見送り。チームメイトが使う可能性もあった。
・シャンデラ:壁に強いしトリルでS操作もできるがファイアローともギルガルドとも弱点が被っていたので見送り。
・ジャローダ:壁張れるし自分がアタッカーになれるが裏から出すのは弱そうだったので見送り。
・ヒードラン:強いし数値も高いがファイアローとギルガルドとガルーラとサザンドラと弱点が被っていたので見送り。
・Wロトム:ストッパー・スイーパーとしては中途半端。チームメイトが使う可能性もあった。


【結果】
予選 個人4勝1敗 チーム4勝1敗(予選1位抜け
決勝T 個人2勝0敗 チーム勝ち→負け

結果 準優勝

たくさんチーム戦に出ていますが,予選を抜けたことは1回しかなく,3位以内に入ったこともなかったので嬉しいです!

あと個人合計6勝1敗は大会の最高勝率だそうなのでとても嬉しいです。奇しくも8割勝てると言っていたれもんあめさんの発言どおりの結果になりました。実際の対戦は私視点でのプレミなども多かったのですが,今までのチーム戦予選で個人勝ち越しをしたことが1回もなかったので頑張ったと素直に自分を褒めたいと思います。


【初めてのルガルザンドーラ】
ローテーションバトルを私は5年くらいやっていますが,実は初めてルガルザンドーラ,もといサザンガルドの並びをローテで使いました。今まで使わなかった理由がサザンガルドは択ゲーの範疇を出ないと思っていたからです。ローテは択ゲーだけど択ゲーじゃないので(意味不明),特に自分から択ゲーの要素を増やすギルガルドを使いたくなかったので使ってきませんでした。

今回実際に使ってみたら,随時択はあるものの,致命傷にならないような択を取っていくことができれば,ターンを重ねるごとに有利になっていくことができる感覚がとても気持ちよかったです。あと普段は技を外して負けるということが多々あるのですが,この構築はサザンドラのだいもんじ,きあいだま,マリルリのじゃれつく以外命中率が100%だったので,技外しによる運負け要素がかなり少なくなったのがとてもよかったです。サザンガルドは相手にとっても択なので惑わされてくれる要素もあったかもしれません。

【終わりに】
楽しいチーム戦を主催してくださったわたらいさんありがとうございました。私は主催手伝いの役目だったのですが,全く手伝うことができず申し訳ありません・・・。上位禁止で運営手伝いに入れてもらえたら頑張ります。あとKP1の奴早く決めますね。すみません。
フレ戦で調整を手伝ってくださったみなさんありがとうございました。準決勝以降は他のチームの方々にも手伝ってもらいました。不安しかなかったサザンガルドガルーラで戦えたのはフレ戦をしてくださったみなさんのおかげです。
実際に対戦してくださったみなさんもありがとうございました。
そして,チームを組んで下さったれもんあめさん,サンガーさん。今回使ったことがないルガルザンドーラを使わせてもらって,ローテプレイヤーとしてスキルアップできたととても感じています。選出相談などにも乗っていただいて,個人でいい戦績を残せたのもチームで準優勝できたのも間違いなく2人のおかげです。とても楽しい時間だったしいいチームでした。ありがとうございました!


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